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📋 この記事の内容
ゴールドカード以上のクレジットカードは、何枚持つのが普通なのか。
JCBゴールド、JCBプラチナ、そしてJCBザ・クラス。さらに他社を見渡せば、アメリカン・エキスプレス・プラチナ、ダイナースクラブ プレミアムカード、三井住友カード プラチナなど、魅力的なプレミアムカードは数多く存在します。
カードの魅力に惹かれ、「あれもこれも」と複数枚持ちたくなる気持ちはよくわかります。私自身、過去に財布の中がゴールドカードやプラチナカードで膨らんでいた時期がありました。
しかし、長年ステータスカードと付き合ってきた結論から言うと、ゴールドカード以上のプレミアムカードは「1〜2枚に絞るのが最適解」です。
特にJCBザ・クラスを本気で目指すのであれば、「何枚のカードを使いこなすか」よりも「いかに利用を集中させるか」の方がはるかに重要になります。
クレジットカードの「平均保有枚数2.7枚」の罠
まず前提として、世間の人々はクレジットカードを何枚持っているのでしょうか。
JCBが2026年2月に公表した「キャッシュレスに関する総合調査(2025年度版)」によると、クレジットカード保有者の平均保有枚数は2.7枚、平均携帯枚数は1.9枚です。つまり、クレジットカードを持っている人は平均で2〜3枚を保有し、そのうち実際に携帯しているのは2枚弱ということになります。
しかし、ここで注意すべきなのは、「これは年会費無料カードや流通系・交通系カードも含めた全体の平均である」ということです。
「平均が約3枚だから、ゴールドやプラチナも3枚くらい持っていて普通だろう」と考えるのは危険です。プレミアムカードの多重持ちは、一般カードのそれとは家計へのインパクトも、カードを持つ意味合いも全く異なります。
ゴールドカード以上は「年会費の重み」が違う
プレミアムカードを増やす際、最も分かりやすい障壁が年会費です。
JCBプラチナの年会費は27,500円。JCBザ・クラス(招待制)は55,000円です。
また、JCBゴールド ザ・プレミアは、JCBゴールドの年会費11,000円に加えて、サービス年会費5,500円が設定されています。ただし、年間100万円以上のショッピング利用がある場合、サービス年会費は無料になります。
他社に目を向ければ、アメックス・プラチナやダイナースクラブ プレミアムカードは165,000円。三井住友カード プラチナは55,000円(いずれも税込)と案内されています。
1枚増えるごとに、年間数万円〜十数万円の固定費が確実に増えていきます。一般カードを3枚持つのと、プラチナカードを3枚持つのでは、要求される経済力と回収すべき「特典の価値」のハードルが根本から変わってしまうのです。
プレミアムカードを「3枚以上」持つと起きる問題
カード好きであればあるほど陥りがちなのが「特典の重複」と「管理コストの増大」です。3枚以上のプレミアムカードを持つと、以下のような問題が起きます。
- 特典が使い切れない・重複する
コンシェルジュ、空港ラウンジ(プライオリティ・パス)、高級レストランの1名無料特典、ホテル優待、旅行保険。これらは大半のプラチナカードに付帯しています。体が一つしかない以上、すべてをフル活用することは不可能です。 - 「どこにコンシェルジュを頼むか」で迷う
本来、時間を節約するためのコンシェルジュデスクなのに、「今回はアメックスに頼むか、JCBに頼むか」と迷うようになれば本末転倒です。 - 利用額が分散し、インビテーションが遠のく
これが最大の問題です。JCBザ・クラスを目指しているのに、他社のプレミアムカードにも決済を分散させてしまえば、肝心のJCBでの年間利用額が伸び悩みます。
JCBザ・クラスを目指すなら「利用集中」が最強の戦略
JCBザ・クラスへの道は公開されていませんが、JCBゴールド ザ・プレミアの招待条件には「JCB ORIGINAL SERIES対象のJCBゴールドでのショッピング利用合計金額が2年連続100万円以上、または1年間で200万円以上」という明確な基準があります。
このことからも、少なくともJCBプレミアムカードのステップアップにおいては、自社カードでの利用実績が重要な評価軸のひとつになっていると考えるのが自然です。
だからこそ、JCBザ・クラスを目指すなら、少なくともメインカードはJCBに絞り、利用実績を集中させるのが最も合理的です。
生活費、固定費、旅行代金、大きな買い物。これらをすべてJCBに集中させることで、無駄な年会費の負担を最小限に抑えつつ、最短距離で着実な実績を積み上げることができます。
「2枚持ち」をするなら役割を明確に分ける
とはいえ、JCB 1枚ですべてをカバーするのが最善とは限りません。海外旅行時や特定の航空会社マイルを貯めたい場合など、他ブランドの力が必要になる場面もあります。その場合は「2枚持ち」が現実的な選択肢となります。
【合理的な2枚持ちの例】
- メインカード:JCBゴールド または JCBプラチナ
(ザ・クラス修行用・日常決済・TDR特典・コンシェルジュ) - サブカード:他社の特化型カード
(海外決済用のVisa/Mastercard、またはホテルステイに特化したマリオットアメックスなど)
JCBは国内での使いやすさや、ディズニー関連特典・コンシェルジュなどの体験価値に強みがある一方、渡航先によっては他ブランドの方が便利な場面もあります。
このように、「JCBでは補えない役割だけを他社カードに任せる」という明確な線引きがあれば、2枚持ちは非常に美しく機能します。重要なのは、あくまで「メインはJCB」という軸をブレさせないことです。
まとめ:何枚持つかではなく、どれをメインに据えるか
クレジットカードの平均保有枚数は2.7枚ですが、ゴールド以上のステータスカードを同じ感覚で増やすべきではありません。
- 1枚持ち: 利用を集中でき、インビテーションを目指すうえで最も合理的(最もおすすめ)
- 2枚持ち: メインとサブの役割が明確ならアリ
- 3枚以上持ち: 趣味の領域。利用額が分散し、ザ・クラスが遠のくリスク大
JCBザ・クラスは、単なる高還元カードではなく「体験と信用」のカードです。
カードの枚数を誇るより、1枚のカードと長く深く付き合い、利用実績という確固たる信用を築き上げる。それこそが、JCBザ・クラスホルダーにふさわしい、最も洗練されたカードとの付き合い方ではないでしょうか。
「信用の構造」を設計する
ステータスカードは、一朝一夕の決済額ではなく、日々の安定した決済の積み重ね(余白)から生まれます。まずは「JCBゴールド」または「JCBプラチナ」から、あなたのライフスタイルに合わせた信用の設計を始めましょう。