EXECUTIVE SUMMARY
- クレジットカード保有率は約87%で高水準
- ゴールド・プラチナの正確な保有率は非公開が多い
- 上位カードは「年収」だけでなく「使い方」によって価値が変わる
- 取得は早さではなく、相性と継続利用が重要
📋 この記事の内容
クレジットカード保有率の全体像
JCBが実施する「キャッシュレスに関する総合調査」2024年度版によると、日本におけるクレジットカード保有率は87%とされています。成人の多くがカードを保有していることから、クレジットカードはすでに生活インフラに近い存在になっていると考えられます。
平均保有枚数は2.8枚
同調査では、クレジットカード保有者の平均保有枚数は2.8枚とされています。1枚だけでなく、メインカードとサブカードを使い分ける人も多いことがうかがえます。
| 保有枚数 | 構成比 | 傾向 |
|---|---|---|
| 1枚のみ | 約2割 | シンプル志向、または特定の経済圏に集約 |
| 2枚 | 約4割 | メイン+サブの使い分け |
| 3枚以上 | 約4割 | マイル、特定店優待、保険、経済圏別に使い分け |
出典:JCB「キャッシュレスに関する総合調査」2024年度版
注目すべきは、多くの人が「2枚以上」を保有していることです。一般的にも、複数枚を用途別に使い分ける人が増えているとされています。
保有率の推移(2020〜2024年)
コロナ禍以降、クレジットカードの保有率はどう推移しているのでしょうか。
| 調査年度 | 保有率 | 関連する市場背景 |
|---|---|---|
| 2020年 | 86.6% | コロナ禍でEC利用が急増、政府のキャッシュレス還元事業 |
| 2021年 | 85.7% | コード決済との競合激化、一時的な保有整理 |
| 2022年 | 86.0% | タッチ決済の普及、利便性の再評価 |
| 2023年 | 87.0% | 経済活動の正常化、生活費のカード集約 |
| 2024年 | 87.0% | 物価高を背景にポイント還元への関心が高まりやすい環境 |
出典:JCB「キャッシュレスに関する総合調査」各年次版
5年間を通じて、クレジットカード保有率はおおむね85〜87%前後で推移しています。コード決済や電子マネーの普及が進む一方で、クレジットカードも高い保有率を維持しており、キャッシュレス決済の主要な手段の一つであり続けています。
2024年時点でも保有率は高水準であり、ポイント還元や固定費決済、EC利用などを背景に、クレジットカードの利用価値は引き続き意識されていると考えられます。
年代別・性別のカード保有率
保有率は年代によって差があり、一般的には年齢が上がるほどクレジットカード保有率も高くなる傾向があります。ただし、年代別・性別の詳細な数値は調査ごとに条件が異なるため、ここでは「傾向」として整理します。
| 年代・属性 | 傾向 |
|---|---|
| 20代 | サブスク、EC、デジタルサービスでの利用が多い傾向 |
| 30代 | 家計管理、固定費、育児・生活費決済で利用が広がりやすい |
| 40代以上 | 保有率が比較的高く、安定的な決済手段として使われやすい |
| 50〜60代 | 信頼性、セキュリティ、対面決済を重視する傾向 |
出典:JCB「キャッシュレスに関する総合調査」および各種公開調査をもとに編集部作成
20代でもクレジットカード保有は珍しいものではなくなっています。ただし、重要なのは「どのランクのカードを持つか」だけではなく、年会費・還元率・付帯保険・利用目的が自分に合っているかです。
ゴールドカード保有者のリアル
ゴールドカードの保有率については、公的に統一された統計は限られます。一部の民間調査では、ゴールドカード保有者が一定数存在することが示されていますが、調査対象や設問によって結果が変わる点には注意が必要です。
ゴールドカード保有者の年収分布
民間調査では、ゴールドカード保有者100名のうち、年収200〜499万円の層が最も多かったという結果もあります。ただし、サンプル数が100名と限定的であるため、日本全体のゴールドカード保有者像として断定するのではなく、一つの参考データとして見るのが適切です。
| 年収レンジ | 構成比 |
|---|---|
| 0〜199万円 | 30% |
| 200〜499万円 | 34%(最大) |
| 500〜799万円 | 22% |
| 800〜999万円 | 12% |
| 1,000万円以上 | 2% |
出典:ゴールドカード利用者実態調査(2024年、調査対象100名)
この調査を見る限り、ゴールドカードは必ずしも高年収層だけが持つカードではないことがうかがえます。ただし、カードごとに審査基準や年会費、特典内容は異なるため、「年収に関係なく取得できる」とまでは言い切れません。
若年層のゴールドカード取得が加速
NTTドコモの調査では、29歳以下のゴールドカード保有者について、20歳での取得が最も多く、保有者の8割以上が20代前半で取得したとされています。若年層向けのゴールドカードや、条件達成で年会費が実質無料になるカードの登場も、取得の心理的ハードルを下げている可能性があります。
なお、dカード GOLDそのものは年会費11,000円(税込)ですが、18〜29歳向けのdカード GOLD Uは年会費3,300円(税込)で、条件を満たすと年会費が実質無料になります。カード名や条件は混同しないよう注意が必要です。
一方、JCBオリジナルシリーズのゴールドカードは年会費11,000円(税込)。将来的にJCBゴールド ザ・プレミアやJCBザ・クラスなどの上位カードを意識する場合、JCBオリジナルシリーズで利用実績を積むことは一つの選択肢になります。
ただし、インビテーションの有無はJCB側の総合的な判断によるものであり、利用金額や保有年数だけで保証されるものではありません。
プラチナ・ブラックカードの希少性
プラチナカードやブラックカードの正確な保有率については、カード会社が詳細を公表していないケースが多く、公的に確認できる統一データは限られます。そのため、「2〜3%」「0.1%以下」といった数値は、あくまで各種調査や市場推計に基づく目安として扱うのが安全です。
💎 上位カードのイメージ
- ブラックカード・招待制カード:保有率は非公開。カード会社の招待・審査による
- プラチナカード:一般カード・ゴールドカードより保有者は限られる
- ゴールドカード:近年は若年層や一般会社員にも選択肢が広がっている
- 一般カード:最も一般的なカードランク
プラチナカード以上では、年会費が高くなる一方で、コンシェルジュサービス、ダイニング優待、空港関連サービス、旅行保険など、決済以外の付加価値が重視される傾向があります。近年はポイント還元や実利を重視してプラチナカードを選ぶ層も見られます。
プラチナ以上の保有者が重視するサービス
| 重視されるサービス | 内容 |
|---|---|
| コンシェルジュサービス | 24時間365日のレストラン予約、旅行手配、贈答品選定の代行 |
| 空港関連サービス | プライオリティ・パス(※2024年10月より国内は空港ラウンジのみ対象)、手荷物配送、空港ラウンジなど ※対象施設・利用条件はカードごとに異なります。 |
| ダイニング優待 | 高級レストランのコース料理1名分無料、予約困難店の優先確保 |
| ライフスタイル特典 | 高級ホテルのアップグレード、会員限定イベントへの招待 |
これらのサービスは、コンシェルジュの記事でも詳しく紹介しています。ポイント還元率だけでカードを選ぶ人にとっては「無駄なコスト」に見えますが、実際に活用する人にとっては、「時間の節約」という金額換算しにくい価値を感じやすい部分です。
【実体験】上位カードを持って変わったこと
10年以上JCBザ・クラスを保有してきた実感として、上位カードの価値は「持っていること」だけではなく、「自分の生活の中でどれだけ使いこなせるか」によって変わります。
ゴールドカードで変わった意識
ゴールドカードの価値は、ステータスだけではありません。空港ラウンジ、旅行保険、ショッピング保険、各種優待など、使う人にとっては実用的なメリットがあります。一方で、これらをほとんど使わない人にとっては、年会費に見合わない可能性もあります。
プラチナ以上で変わった「時間」の使い方
プラチナ以上のカードでは、コンシェルジュやダイニング優待などにより、調べる手間や予約の負担が軽くなる場面があります。ただし、どれだけ価値を感じるかはライフスタイルによって大きく異なります。
周囲の反響も確かにありますが、それは副次的なもの。上位カードの本質は「日常がスムーズになること」に尽きます。
まとめ:上位カードは「早さ」よりも「相性」と「継続利用」が重要
| カードランク | 保有率・位置づけ | キーワード |
|---|---|---|
| 一般カード | 最も一般的 | 生活インフラ、ポイント還元 |
| ゴールドカード | 選択肢が広がっている | 実用サービス、保険、優待 |
| プラチナ以上 | 保有者は限定的 | コンシェルジュ、ダイニング、時間価値 |
| ブラック・招待制カード | 保有率は非公開 | 招待制、限定特典、総合判断 |
クレジットカード全体の保有率は高く、カードを持つこと自体は珍しくありません。一方で、ゴールドカードやプラチナカード以上は、年会費・特典・利用頻度とのバランスを見て選ぶ必要があります。
JCBザ・クラスのような招待制カードを目指す場合、JCBオリジナルシリーズで継続的に利用実績を積むことは一つの考え方です。ただし、インビテーションはカード会社独自の総合判断に基づくものであり、特定の利用額や年数によって取得が保証されるものではありません。
「信用の構造」を設計する
ステータスカードは、一朝一夕の決済額ではなく、日々の安定した決済の積み重ね(余白)から生まれます。まずは「JCBゴールド」または「JCBプラチナ」から、あなたのライフスタイルに合わせた信用の設計を始めましょう。